2020年2月1日 SDGsセミナーを開催しました

持続可能な開発目標として国連加盟国193カ国の全会一致で採択されたSDGs(Sustanable Development Goals)が近年注目され、近所のスーパーのレジ袋が有料化になるなど、政策が進められていることを実感します。でも、SDGsが具体的にどんなものであるかや、私たちが何をすればいいのか、というのが今ひとつわからなかったり、もっと知りたいという声も多くあり、社会活動家の平野将人さんに来ていただき、ゲームも交えて、セミナーを行っていただきました。

社会活動家の平野将人さん
みんな興味津々で聞いています。

平野さんはラオスで何年もNGOの活動に参加されていたことがあり、環境保全をメインに活動されています。今回、SDGsについて私たちが理解できるようにカードゲームを使って体験的に学ぶ機会を用意してくださいました。

ゲームは、個人個人がそれぞれの目標をランダムに選び、世界の経済発展、環境保全、社会福祉のバランスを考えて、それぞれが持つお金と時間を使ってプロジェクトを進めていき、目標を達成するというものです。目標は、大いなる富を手に入れる、悠々自適な生活や、環境保護、などがありますが、中間発表時点では社会福祉のバランスが低くなっていました。

みんな目標に向かって試行錯誤しています。
中間発表。バランスよく世界が成長するって難しい…

その後、プレイヤー同士での相互のコミュニケーションが積極的に行われ、助け合いがなされていきました。しかし、最終的には経済発展が過熱してしまうという結果になってしまいました。

後半戦スタート。どう進めていこうかな。
最終結果。経済成長だけが….

個人の目標を達成できた人は半数以上いましたが、話を聞いてみると、途中までは目標達成の方を重視して世界のバランスを忘れてしまっている人が多くいました。また、一旦目標を達成すると、さらにプロジェクトを進めて世界のバランスを整えようとした人はほとんどいませんでした。全体的なゴールに向けて活動を続けるってなかなか難しいことを実感しました。

目標を達成できた人はどれだけいたかな?
ユースが感想を話してくれています。

ゲーム終了後、平野さんがSDGsの本質は
・世界は繋がっていて、私たちがその中にいて、私たちの行動によって世界が影響を受けている
・コミュニケーションを行ったりして、相手にも自分の状況を知ってもらうことも含め、みんなで状況を見える化していくことが大切
であることを解説してくださいました。また、平野さんからは、自分たちは社会のシステムの一員なので、大きな視点で自分たちがどうやって問題を解決できるかを考え、リーダーシップを持って積極的に行動していってほしいというメッセージを語ってくださいました。

今回のセミナーを通して、SDGsへの理解が深まり、私たちの日常でもできることはたくさんあることを発見できました。また、Jワールドの理念でもある、一人一人が大切で、リーダーシップを持って行動していくことがやはり大事だなと改めて実感しました。私たち一人一人が世界に影響を与えるのだから、行動の仕方によって、いい結果にも悪い結果にもなり、それが回り回って自分たちに返ってくるのだから、独りよがりではなく、みんなのことを考えて行動をしていかなければと改めて思わされました。次世代を担う子ども達のためにも、SDGs達成に向けて、積極的に活動していきます!!