スマホ依存
今や急速な勢いで子どもたちの間にひろがっています。
早い子では小学生でスマホ中毒となり、不登校となってしまう子もいます。
いったん重症になってしまうと、親がいくらネット使用をやめさせようとしても、子どもは理性のコントロールが不可能となり、暴力・暴言やひきこもり、自殺に至ったケースもあります。
これが今、現実に起きている。悪いを超えて危険な状況です。
「スマホは子どもにとってよくないよね」
というレベルではなく、非常に危険な状況です。
あえて、衝撃的な言葉を使いますが、今、日本の乳幼児で人体実験中なんです。
何が起こるのか、まだわかっていません。
中高生においては、ラインを通していじめや事件に巻き込まれる心配があります。
30年前くらいの子育てでは、被害者になる心配をしていたが、今の時代は加害者になる可能性が非常に高い。スマホ、ユーチューブで、暴力的なシーンを目にすることで洗脳されていきます。人を傷つけること、人を殺すことが当たり前になってしまう。「やってみたい」と思うように洗脳されていきます。
それによって、子どもたちが加害者になる可能性が高くなっている。スマホによってそれが起こっているんです。
では、どうやって防げばいいの?
スマホに触らせなければいいんです。
予防はすごく簡単なこと。一切、触れさせない見させなければいいんです。
親の依存症
ただし、親が依存症になっている場合があります。
ある若いお母さんのケースです。
まだ赤ちゃんが動かず授乳している頃には、その間スマホをできるのでよかった。
でも、子どもが成長し動きだし、じっとしていなくなった時、自分のスマホをする時間がなくなったことでイライラし、「子どもがいなくなってほしい、子どもを消したい」という思いがきて、キレるようになってしまいました。
危険なので、母子を一緒にしておけなくなり、別々に暮らさなければならないというケースが、実際に起きています。
これは、そのうち起きるかもしれないことではなく、また、どこか遠い国で起きていることでもなく、現実に、みなさんが生活している日常の中でこういう現状があることをぜひ知っていただきたいんです。
もしかして、自分が依存症傾向かな、と思うようでしたら、ぜひ相談してください。一人で悩むのが一番危険です。
ラインなどで、「すぐ返事しよう」ではなくて、「あ、ラインきている。あとで返信しよう」と思える状態ならまだ大丈夫です。
子どもの前では絶対スマホをしない
見るのは、子どもの寝ている時、幼稚園に行っている時、いない時にしましょう。
子どもの前では、絶対使わないこと。
『子どもには、見せない、触らせない、貸さない』
子どもが小さい、今この時に、そうしてあげてください。
電車の中など公共の場で子どもがぐずるとき
電車の中など公共の場で子どもがぐずるとき、スマホを見せるような場面がありますね。
確かにスマホで映像を見せると子どもはおとなしくなって、私たち親は楽なんです。
でも、そういう使い方をしていると、子どもは、
『泣いてママに頼むとママは見せてくれる』
というのを覚えてしまいます。
だから、そういった公共の場で子どもが泣いてしまった時どうすればよいかを、この子育てセミナーで話してみたり、相談してもらえるといいな、と思います。
とにかく、子どもの前でスマホを使うのをやめる練習を今日からしてください。
ほんとうに簡単なことなんです
子どもに見せなければ、子どもは体験しなければ、欲する思いもなく育ちます。
でも、小さいうちに経験してしまうと、早期に、小学生でも依存が始まってしまいます。
脳や体の健康も損なう
実際に、体の健康も損なう結果もあがってきています。
視力や距離感、自分の現実にゆがみが生じる。
子どもは、遊びながら体の様々な機能の発達させていく。その時期に、長時間スマホで指一本だけしか動かさないのは体にも悪い影響を与え、脳にもダメージが与えられる。子どものうちから認知症の方と同じ脳になってしまう、という研究結果が出ています。
なので、子どもにスマホを見せないで、触らせないで、というのを、ぜひ実行してほしいと思います。
松戸市では、母子手帳と一緒に、脳科学者の川島教授と共に作成した脳の発達についてのパンフレットが配られています。
スマホのことも書かれ、一緒にお料理をするなど一緒に何かをすることが脳を発達させる、と書かれています。
そちらもぜひご覧になってみてください。